個人事業主になってから複数の案件に参画し、技術だけではなく仕事の進め方についても多くのことを学びました。
今回は、その中でも特に印象に残っていることを紹介します。
お客様とのコミュニケーション
断ることの大切さ
私はもともと断ることがとても苦手でした。
しかし、個人事業主になってから「言うべきことはきちんと言わないといけない」と強く感じるようになりました。
「これもできるよね?」と契約範囲を超えた依頼を断れずに引き受けてしまうと、自分だけでなく周りのメンバーにも負担がかかります。
その結果、プロジェクト全体の進行に影響が出ることもあります。
また、契約内容から大きく外れた作業を続けてしまうと、責任の所在も曖昧になります。
相手との関係を大切にすることも重要ですが、断るべきことは丁寧に断ることも仕事の一つだと感じました。
PMとのやり取り
案件ではPM補佐やPMOとして動くこともあれば、技術者として参画することもあります。
どちらの立場でも感じたのは、「PMを飛ばして話を進めないこと」の大切さです。
技術者同士だけでやり取りをしてしまうと、PMに情報が共有されず、後から大きな問題になることがあります。
週次定例やチャットで報連相を行うことは、プロジェクトを円滑に進めるために欠かせません。
それだけではなく、自分を守るためにも重要です。
会議やチャットに記録を残しておけば、「言った・言わない」のトラブルになったときも証跡になります。
交渉の大切さ
案件開始前には、条件交渉を行う機会もありました。
先方から条件が提示されるのではなく、こちらから希望を伝えてほしいと言われたときは、とても緊張しました。
単価は高すぎないか。
逆に安すぎないか。
希望条件をたくさん伝えると面倒だと思われないか。
1年目だった私は、自分の市場価値も相場もよく分かっていませんでした。
それでも、希望を伝えられる機会があるなら、遠慮せず伝えた方が良いと感じました。
言わなければ相手には伝わりません。
また、ある案件では稼働時間を先方主導で決めたいという相談を受けたこともありました。
私は「自由な働き方」を大切にしたくて個人事業主になったため、その点は譲りたくありませんでした。
だからといって、一方的に断るのではなく、自分の考えを伝えたうえで折衷案を提案しました。
交渉とは、相手に勝つことではなく、お互いが納得できる着地点を探すことだと思います。
ドキュメント作成
最近は、どの案件でもAIを活用してドキュメントを作成する機会が増えました。
AIでたたき台を作り、人が最終確認をする流れが一般的になりつつあります。
その中で私が大切だと感じたのは、最初にフォーマットを整備することです。
案件ごとに提出する資料の形式は異なり、自分が普段使っているテンプレートをそのまま使えないことも多くあります。
そのため、参画直後に先方のフォーマットを整理し、自分なりに使いやすく整備しておくことで、その後のドキュメント作成を大きく効率化できました。
小さな工夫ですが、積み重なるとかなりの時短につながると実感しています。
おわりに
個人事業主になってから、この1年で技術以外にも多くのことを学びました。
特に感じたのは、「仕事は技術だけでは成り立たない」ということです。
お客様とのコミュニケーション、PMとの情報共有、条件交渉、ドキュメント作成など、一つひとつの積み重ねが信頼につながると実感しています。
もちろん、まだ1年目なので学ぶことばかりですが、これからも経験を積みながら、自分なりの仕事の進め方を見つけていきたいと思います。
これから個人事業主を目指す方や、なりたての方の参考になればうれしいです。

